先日、第159回日商簿記の受験者数や合格率が発表されましたね。
https://www.dove-ring.com/about-bookkeeping-revenge/
https://www.dove-ring.com/bookkeeping-exam-and-report/
■日商簿記の受験者データ
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data
結論から言えば、合格率は2級だけ結構高めでしたね。
合格率だけ見ると、前回に引き続き3級より2級の方が高かったようですし、個人的には、過去の傾向を踏まえて見るとちょっと異常な感じがします。
※参考 第159回の受験者数等
受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2級 | 27.854名 | 22,626名 | 6,932名 | 30.6% |
3級 | 58.025名 | 49.095名 | 13.296名 | 27.1% |
私的には、合格率が高くて良かったんですが(笑)
ただそれでも、財務諸表の問題は、難しかったなというのが個人的な感想です。

あと30分は欲しかった・・・
ですが、今年度から試験時間短縮や計算用紙の冊子一体化などと試験自体の大きく変更されたため、前回おもっくそ出鼻を挫かれたなんて方も対策が出来たのではないかと思います。
前回と今回の問題を踏まえて単純な見立てですが、2月の試験はおそらく今回より合格者は多くなるのではないかと想像しています。
理由としては
・まだ試験方式が変更されて回数が浅いので、問題の内容を易化させて調整しそう
・次年度から新しい収益認識基準での試験内容なため、2月までに合格したい人が多いかも
と考えているからです。
と言いつつ、直近2回とも合格率が高かったので、問題を難しくしてくる可能性も否めませんが。
ただ、合格率が高い=合格しやすいと言うわけではないので、しっかりと学習する必要はあります。

社会で生きていくために役立つ知識なのでしっかり覚えていきましょう
それにしても、3級が急に合格率が下がっているのが気になります。
過去の推移を見ると、合格率は4割〜6割に対し、直近では3割切っています。
私は3級を受験していないので、設問の内容はわかりませんが、恐らく2級以上に決算整理仕訳でタイムキラーな問題が出されたのではないかと思います。
日商簿記(商業簿記)は、貸借対照表や損益計算書のような財務諸表が解けるかどうかで合否が決まると言っても過言ではないです。
決算整理仕訳がスラスラ解き進められるかどうかがカギになってきます。
スラスラ解ければ、精神的に落ちつけますし、見直す余裕も生まれてきます。
逆に途中の仕訳で躓くと、それ以降の仕訳にも影響が出てきたりするので、最終的に貸借が合わず頭が真っ白になり、時間もどんどん無くなっていく・・・なんて負のスパイラルに陥ることになります。

計算も何回かやらないと安心できないので、時間はいくらあっても足りん・・・
2級の場合、5つの設問の内、財務諸表に関するものが2問あるので、仮に他の設問が全て満点でも財務関係が0点なら60点までしか取れないので、不合格になってしまいます。
また、財務諸表が読めるようになるというのも学習目的の一つだと思いますので、欲を言えば完璧に解けるようにしておくべきです。
取りまとめのない終わりになりましたが、3級から2級にステップアップしていくのが、王道ですが、ゆくゆくは2級に挑戦を考えている方は、同時並行で学習していくと効率的だと思います。
今後の試験は合格率が低くなるかもしれませんが、低いほうのが合格したときに自信になるんじゃないでしょうか。